昨今、急速にグローバル化が進む日本。
子どもの将来を考えて、早いうちから英語の教育や国籍の異なる人々と関わる環境を整えてあげたいと考えるご家庭も多いでしょう。
この記事では、幕張インターナショナルの特徴や授業の進め方、気になる学費などの詳細をまとめました。お子様の進学先選びの参考にしてみてください。
※2023年7月時点の情報になります。
幕張インターナショナルスクールとは
幕張インターナショナルスクールの基本情報は以下の通りです。
| 住所 | 千葉県千葉市美浜区若葉3-2-9 |
| 電話番号 | 043-296-0277 |
| 公式サイト | https://www.mis.ed.jp/ |
| メールアドレス | info@mis.ed.jp |
| 国際認定 | CIS |
幕張インターナショナルスクールは、幼稚園年少（3歳）〜小学校卒業までの園児・児童を対象としたインターナショナルスクールです。また2歳児向けのプリスクールも週2回開講しています。
日本で初めて、インターナショナルスクールでありながら文部科学省から一条校の認可を得た学校として知られています。（一条校とは「学校教育法第1条」に規定する学校、つまり国が認めた「普通の日本の学校」を指します。ちなみに、インターナショナルスクールはほとんどが非一条校で、卒業時に取得できる認定資格が一条校と異なります。詳細は後述の【幕張インターナショナルスクールの3つの特徴】をご参照ください）
幕張インターナショナルスクールは「生涯にわたって学び続ける、責任感のある国際人へと子どもたちを育てること」を目標に掲げています。
日本語と英語の両方を重視したバイリンガル教育は、帰国生や外国人の子どもたちの人気を集めています。
幕張インターナショナルスクールの3つの特徴
幕張インターナショナルスクールの特徴としては、以下の3つが挙げられます。
・バイリンガル教育を採用している
・卒業後の進路をより幅広く選択できる
・ほとんどの授業を英語で指導している
順番に解説していきます。
バイリンガル教育を採用している
幕張インターナショナルスクールでは、日本語と英語のバイリンガル教育を採用しています。
多言語を話す能力が身につくと、将来的に国際社会で活躍できる可能性が広がります。
また、バイリンガル教育によって得られる利点は言語の習得だけでなく、自尊心や記憶力、マルチタスクスキルなどの有用な能力の向上にも効果的です。
バイリンガルは、意思決定やコミュニケーションの能力が高いことが研究でもわかっています。
卒業後の進路をより幅広く選択できる
幕張インターナショナルスクールは、インターナショナルスクールであると同時に、国が認めた一条校です。
一条校とは、日本の学習カリキュラムである「学習指導要領」に沿って教育指導を行う、いわゆる日本の普通の学校のことで、卒業すると日本の卒業認定資格がもらえます。
多くのインターナショナルスクールは海外の学習カリキュラムを導入した非一条校で、卒業しても日本の卒業認定資格を取得できないため、例えばインターナショナルスクールの小学校を卒業した子どもが、日本の中学校に進学できないということが起こり得ます。
一方、幕張インターナショナルスクールは一条校なので、その心配はありません。
卒業後の進学先として、インターナショナルスクールと日本の中学校のどちらにも進学が可能であることは、幕張インターナショナルスクールの大きな強みといえるでしょう。
ほとんどの授業を英語で指導している
幕張インターナショナルスクールでは、国語・日本学習・小学5〜6年生の社会科以外の授業を、ネイティブの教師が英語で行っています。
子どもたちは日常的に英語に触れることで、単純な読み書きのみならず、正しい発音の生きた英語を学習することができます。
幼い年齢からの教育の積み重ねにより、将来的に国際社会でのコミュニケーションに困らない英語力の習得を期待できます。
幕張インターナショナルスクールの教育課程
幕張インターナショナルスクールは幼稚園児〜小学生を対象としたインターナショナルスクールです。
それぞれの教育課程について、わかりやすく箇条書きでまとめました。
幼稚園
・年少・年中・年長の3年間で、3〜6歳までの子どもたちが対象
・午前8時50分始業で、年少は午後1時30分、年中・年長は午後3時20分に授業が終わる
・2歳児のためのプリスクールも週2回開催している
・日本の教育カリキュラムに加えて、「人間関係」「言語(日本語も含む)」「算数」「環境」「健康」「表現」の6つの主題を基に、国際色豊かな学習体験を積めるように編成している
小学校
・低学年（小1〜小3）と高学年（小4〜小6）に区分して授業を行うシステムで、朝8時50分始業、3時20分終業。
・全学年の共通科目…国語（日本学習）、英語、算数、ICT（情報技術）、芸術（図工・音楽）、体育、道徳
・1〜2年生限定の科目…生活科
・3～6年生限定の科目…理科と社会科
・5〜6年生限定の科目…家庭科
・そのほか、学校行事や児童会の活動などを行う特別活動、国際理解や健康、地域社会、情報技術などを学ぶ総合的な学習も教育課程に組み込まれている
幕張インターナショナルスクールの学費
幕張インターナショナルスクールの学費を以下の表にまとめました。
| 費用 | |
| 入学金 | 200,000円 |
| 学費（年額） | 幼稚園：1,200,000円（分割払い3回 / 年）小学校：1,500,000円（分割払い3回 / 年） |
| 施設協力費 | 400,000円 |
▼その他
| 費用 | |
| 防災頭巾 | 2,900円 |
| イヤーブック代 | 7,000円（注文する場合のみ） |
| バス代（年額） | 金額は利用ルートによる（利用者のみ。授業料と併せて支払い） |
| お弁当代（1日あたり） | Lunch Box A / B 500円Lunch Box C 450円 |
| 預かり保育代 | 350円 / 30分 |
※来年度以降、金額等が改正される場合あり
※兄弟減免制度あり
上記2点についての詳細は、直接スクールの事務局へお問い合わせください。
幕張インターナショナルスクールの進学実績
幕張インターナショナルスクールの卒業生は、実績や口コミから見て、日本国内の中学校へ進学する場合が多いようです。
渋谷教育学園幕張中学校、東邦大学付属東邦中学、市川学園市川中学校といった難関中学校への進学実績もあります。
幕張インターナショナルスクールの口コミ評判
幕張インターナショナルスクールの口コミをWEB検索して調べてみました。
まず、バイリンガル教育の成果に関しては意見が割れており、「生徒が常に日本語で会話している」「英語力の伸長は期待できない」という声もあれば、「高学年でアメリカに転校したが、授業も問題なく理解できたので、きちんと英語力がついていた」という保護者もいました。
ほかには、「学校生活は結構楽しい」「運動会などのイベントは盛り上がる！」という卒業生のコメントもありました。
幕張インターナショナルスクールについてはさまざまな意見があるものの、全体的に良いコメントが多いように感じました。
幕張インターナショナルスクールが向いているケース
幕張インターナショナルスクールは、「インターナショナルスクールに通わせつつ、日本の中学校の受験も視野に入れたい」と考えるご家庭におすすめです。
英語や異国の文化に触れながら日本の学習カリキュラムで学び、日本の学校の卒業認定資格を得ることができるため、「幼い頃から英語教育を受けさせたいけれども、子どもの将来の進路を縛りたくない」、そんな希望が叶う環境の学校といえるでしょう。
幕張インターナショナルスクールに関するよくある質問【Q&A】
ここでは、幕張インターナショナルスクールについてよくある質問を4つご紹介します。
・幕張インターナショナルスクールはスクールバスを運行していますか？
・英語が話せなくても幕張インターナショナルスクールに入学させていいですか？
・幕張インターナショナルスクールの生徒の国籍比率はどうなっていますか？
・幕張インターナショナルスクールは1クラスに何人生徒がいますか？
順番に見ていきましょう。
幕張インターナショナルスクールはスクールバスを運行していますか？
運行しています。全体の約40％がスクールバスを利用しています。
運行方面は千葉、船橋、津田沼、ベイタウンと浦安です。バスにはバスアシスタントが同乗します。
英語が話せなくても幕張インターナショナルスクールに入学させていいですか？
英語がまったく話せない場合は、入学が難しい可能性があります。
幕張インターナショナルスクールは、入学試験の出願条件として「幼児・児童が学校のカリキュラムについていくための英語習熟度と能力を考慮する」と定めています。
お子様の英語レベルが心配な方は、受験前にスクールへ直接相談することをおすすめします。
また、二重国籍・帰国生ではない日本人の入試は「編入生は募集していない」「ウェイティング制度がない」などの制限があるため、該当するご家庭は受験可能かどうかも確認した方がよいでしょう。
幕張インターナショナルスクールの生徒の国籍比率はどうなっていますか？
60％は日本人で、外国で生活または学校に通っていた子どもたちです。残りの29％は二重国籍、11％は外国籍です。
幕張インターナショナルスクールは1クラスに何人生徒がいますか？
幼稚園（年少、年中、年長）では、一番人数が多いのは20人のクラスです。
小学校（1年〜6年）は、最多のクラスで26人です。
まとめ
幕張インターナショナルスクールは、将来グローバル社会に対応するための英語力や知性を育むとともに、日本語や日本の文化も学べるバイリンガル教育が強みのインターナショナルスクールです。
また、文部科学省から認定された一条校でもあるため、卒業時に日本の小学校の卒業認定を受けられ、中学受験の幅が広がるのも大きな魅力です。
お子様に合った学習環境かどうか、また学費を継続して支払えるかどうかを確認したうえで、問題がなければお子様と一緒に入学を検討してみてはいかがでしょうか。
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