日本でありながらグローバルな環境にある沖縄県。英語や他国の文化に触れる機会も多く、実は国際教育に適した場所であることはご存知でしょうか。
この記事では、沖縄にあるインターナショナルスクール7校について、入学後の使用言語や学習カリキュラムの内容のほか、学費や小学校の補助金対象校など気になる費用面も詳しく解説します。
沖縄のインターナショナルスクール一覧表
まず、沖縄にあるインターナショナルスクール7校の概要を一覧にまとめました。学校ごとの詳細については後述します。
所在地 | 対象年齢 | 認定資格 | 使用言語 | 学費(年間) | |
オキナワインターナショナルスクール(OIS) | 沖縄県那覇市・南城市 | 2歳〜中学校卒業まで | 国際バカロレア(IB) | 英語日本語 | 972,400〜1,648,400円 |
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナル | 沖縄県北谷町 | 5歳〜高校卒業まで | ACSI | 英語 | 715,000〜825,000円 |
沖縄クリスチャンスクールインターナショナル | 沖縄県読谷村 | 3歳〜高校卒業まで | WASCACSI | 英語 | 850,000〜920,000円 |
ビージービースクール | 沖縄県北谷町 | 1歳半〜小学校卒業まで | ー | 英語日本語 | 非公開 |
ワールド・ミッション・クリスチャンスクール | 沖縄県中城村 | 6歳〜高校卒業まで | ACSI | 英語日本語 | 非公開 |
ニューライフアカデミー | 沖縄県中城村 | 2歳〜高校卒業まで | ー | 英語 | 844,029円 |
沖縄アミークスインターナショナルスクール | 沖縄県うるま市 | 4歳〜中学校卒業まで | 一条校 | 英語日本語 | 498,000〜699,600円 |
学校選びの前に知っておきたい10個の認定資格
沖縄のインターナショナルスクールを探す前に、どの学校を選ぶと、どのような認定資格が取得できるのかはチェックしておきたいポイントです。
インターナショナルスクールでは海外の学習カリキュラムを導入しているため、卒業時に取得できる認定資格もそのカリキュラムに準ずるものになります。
認定資格によって進学する学校や入試方法も変わってくるため、どの資格をとりたいかによって受験する学校を決める方が合理的とも言えます。
インターナショナルスクールで取得できる、主な認定資格の種類を下記の表にまとめました。進学の候補と考えている学校の取得資格がどれに当たるのか、確認してみてください。
国際バカロレア資格(IB) | スイスに本部を置く、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育カリキュラムの認定資格。海外の有名大学から高く評価されている資格で、日本でも文部科学省が導入を促進しているため、日本の大学でIBを利用した入試を行う学校が増えている。 |
WASC | カリキュラム認定ではなく学校そのものを認定対象とした、アメリカの国際認定資格。WASC認定校で12年の課程を修了し、18歳に達していれば日本の大学への入学資格が取得できる(文部科学省の認可あり)。 |
CIS | イギリスの国際認定資格で、WASCと同様に学校が評価・認定の対象となり、18歳以上で12年のカリキュラムを修了すれば日本の大学への入学が認められる。 |
ECIS | CISの旧名称。内容はCISと同じ。 |
ACSI | 世界最大のキリスト教系教育認定団体が認定する学校で取得できる資格。18歳以上および12年の学習を受けてディプロマ(高校を卒業する際の認定資格)を取得していれば、日本の大学に入学可能。 |
NEASC | 1885年に設立されたアメリカの認証評価機関。ニューイングランド学校協議会が認定した学校で12年の課程を修了した18歳以上の者には、大学入学資格が認められる。 |
ISI | イギリス政府管轄下組織の学校評価機関。日本では認定校の数が少なく、文部科学省が認定校の大学入学資格を認めると公表している「国際的な評価団体」の中には入っていない。 |
PYP | 国際バカロレア(IB)プログラムの一つ。Primary Years Programmeの略で、3〜12歳を対象にした初等教育プログラム。 |
MYP | 国際バカロレア(IB)プログラムの一つ。Middle Years Programmeの略で、11〜16歳を対象にした中等教育プログラム。 |
DP | 国際バカロレア(IB)プログラムの一つ。Diploma Programmeの略で、16〜19歳を対象にしたプログラム。最終試験で規定以上の点数を取ることで国際バカロレア資格が取得できる。 |
オキナワインターナショナルスクール(OIS)
ここでは、オキナワインターナショナルスクール(OIS)がどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
順番に見ていきましょう。
基本情報
学校名 | オキナワインターナショナルスクール(OIS) |
所在地 | 那覇キャンパス:沖縄県那覇市壺川2-13-26 4F南城キャンパス:沖縄県南城市玉城富里143 |
電話番号 | 那覇キャンパス:098-835-1851南城キャンパス:098-948-7711 |
公式サイト | https://www.ois-edu.com/ |
対象年齢 | 2歳〜15歳 |
認定資格 | 国際バカロレア(IB) |
生徒数 | 不明 |
使用言語
オキナワインターナショナルスクールでは、初等部までは「日本語」と「英語」の両方を使用するバイリンガル教育を行います。
中学部からは英語能力の向上のために、ほとんどの授業を英語で学習します。
学費
オキナワインターナショナルスクールの2023年度の学費は以下のとおりです。
入学審査費用 | 入学金 | 年間授業料 | 年1回納付金 | |
保育部 | 15,000円 | 200,000円 | 972,400円 | 100,000円 |
幼稚部 | 15,000円 | 200,000円 | 1,097,200円 | |
初等部 | 16,500円(税込) | 220,000円(税込) | 1,396,700円(税込) | |
中学部 | 16,500円(税込) | 220,000円(税込) | 1,648,400円(税込) |
※保育部、幼稚部にかかる費用の消費税については非課税です。
卒業後の進路
オキナワインターナショナルスクールは国際バカロレア(IB)プログラムを学ぶ一貫教育校です。そのため中学部を卒業した生徒は、同じ敷地内の沖縄国際学院高等専修学校へ進学し、国際バカロレアの資格取得に必要な高等部のカリキュラムを学びます。
2023年3月に卒業した高等部1期生は、IB資格や培った語学力を活かし、早稲田大学やトロント大学などの有名大学を含む国内外の大学進学の実績を残しました。
学校生活の様子
オキナワインターナショナルスクールは、那覇キャンパスと南城キャンパスの2つに分かれています。
那覇キャンパスでは保育部(2歳)、幼稚部(3〜5歳)の幼児が年齢別のクラスに分かれて、それぞれの年齢に合ったテーマのもとで、学習や運動に取り組みます。
初等部からは南城キャンパスに移り、本格的に授業が始まります。初等部の授業は英語の授業・日本語の授業・バイリンガルで行う授業がバランスよく配置されます。また言語学習の理解に差が出てきてしまった児童のために、授業中に「言語サポートクラス」を併設して、
習熟度を補う体制を作っています。放課後にはダンスや空手など、心身の成長につながるクラブ活動に参加することができます。
中学部では、1日に7コマある授業の大半が英語で行われるようになります。生徒全員がIBの学習カリキュラムを乗り越えられるよう充実したサポート体制を整えています。また、中学部でも放課後に空手などのクラブ活動に参加できます。
夏休みには保育部以外の全学年と、外部生も参加できるサマースクールが開講されます。語学力を伸ばすための授業とともに、海の生物や沖縄料理について知る講義など、沖縄ならではのプログラムや楽しみながら学べるアクティビティが多数行われます。
おすすめポイント
オキナワインターナショナルスクールのおすすめポイントは、幼児から高校まで一貫して通える国際バカロレア認定校であることです。
また公立中学に籍を置いていれば、国際バカロレアのカリキュラムを学びながら日本の中学校の卒業認定資格を取得できることも大きな魅力です。
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナル
ここでは、ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナルがどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
基本情報
学校名 | ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナル |
所在地 | 沖縄県北谷町桑江586-10 |
電話番号 | 098-936-9986 |
公式サイト | https://www.zcaiokinawa.org/ |
対象年齢 | 5歳〜高校卒業まで |
認定資格 | ACSI |
生徒数 | 不明 |
なお、学校名とACSI認定であることからわかるように、キリスト教系のインターナショナルスクールです。
使用言語
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナルの言語は「英語」です。アメリカで広く使われるabekaの教材などを用いて、すべて英語で授業が進められます。
学費
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナルの2023年度の学費は以下のとおりです。
出願料 | 新規登録料 | 年間授業料 | 年間利用料 | |
幼稚園 | 2,200円 | 55,000 円 | 715,000円 | 66,000円 |
1〜6年生 | 104,500円 | |||
7〜12年生 | 825,000円 | 137,500円 |
卒業後の進路
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナルはACSI認定のアメリカンスクールのため、ACSI認定校の卒業生に入学資格を認める国や大学への進学に有利です。
実績としてはコロンビア大学、リバティ大学、テキサス・クリスチャン大学など、有名校を含むアメリカの大学へ進学する生徒が多いようです。
学校生活の様子
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナルでは、アメリカの教育省が定めた教育カリキュラムを導入しています。1クラスあたりの生徒数は平均13人と、徹底した少人数制で授業が進められます。
またスポーツにも力を入れており、クロスカントリー・陸上競技・バレーボール・バスケットボールといった競技で、地元の学校や米国国防総省の中学校・高等学校と試合をすることもあります。
夏期には他校生も参加可能なサマー・プログラムが開講されます。午前中の学習プログラムと午後のアクティビティに分かれた構成で、アクティビティでは工芸品の製作やスポーツなど、勉学以外の貴重な経験を積むことができます。
おすすめポイント
ザイオン・クリスチャン・アカデミー・インターナショナルのおすすめポイントは、すべての授業が英語で行われることです。
しっかり英語力をつけたい子どもにはうってつけの環境と言えるでしょう。
沖縄クリスチャンスクールインターナショナル
ここでは、沖縄クリスチャンスクールインターナショナルがどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
順番に見ていきましょう。
基本情報
学校名 | 沖縄クリスチャンスクールインターナショナル |
所在地 | 沖縄県中頭郡読谷村座喜味1835 |
電話番号 | 098-958-3000 |
公式サイト | https://ocsi.org/ |
対象年齢 | 3歳〜高校卒業まで |
認定資格 | WASC・ ACSI |
生徒数 | 約550人(2023年7月現在) |
学校名のとおり、キリスト教系のインターナショナルスクールです。
使用言語
沖縄クリスチャンスクールインターナショナルの使用言語は「英語」です。アメリカの学習カリキュラムを導入しています。
学費
沖縄クリスチャンスクールインターナショナルの2023年度の学費は以下のとおりです。
受験・検定料 | 入学金 | 年間授業料 | 年間施設使用料 | |
幼児・幼稚園 | 30,000円 | 180,000円 | 850,000円 | 38,000円 |
グレード1〜3 | 920,000円 | |||
グレード4〜12 |
卒業後の進路
沖縄クリスチャンスクールインターナショナルでは、卒業後にアメリカの大学へ進学する人が多く、カリフォルニア大学ロサンゼルス校などの難関校に合格した実績も多数あります。
また東京大学や慶應義塾大学・早稲田大学といった日本の有名大学に進学する卒業生もいます。
学校生活の様子
沖縄クリスチャンスクールインターナショナルでは、聖書の教えとアメリカの学習カリキュラムに沿って授業が進められます。勉強以外にもサッカー・バスケットボールなどのスポーツで地元の学校や軍事学校と競争することで、スポーツマンシップを育んでいます。
放課後には幼児〜グレード6の生徒向けのアフタースクールが行われます。空手やフラッグフットボールなどのスポーツ・フランス語の学習・合唱団など、児童はさまざまなプログラムやクラブ活動の中から選んで参加できます。
おすすめポイント
沖縄クリスチャンスクールインターナショナルのおすすめポイントは、卒業後の進路の幅が広いことです。
沖縄クリスチャンスクールインターナショナルは、文部科学省からインターナショナルスクールとして、沖縄県からは各種学校として認可されているため、卒業後は日本の大学に入学可能です。
さらにWASC・ ACSIといった国際資格も取得できる、沖縄の中でも人気のインターナショナルスクールとなっています。
ビージービースクール
ここでは、ビージービースクールがどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
順番に見ていきましょう。
基本情報
学校名 | ビージービースクール |
所在地 | 沖縄県中頭郡北谷町北前885 |
電話番号 | 098-935-4751 |
公式サイト | http://www.busybee-school.jp/ |
対象年齢 | 1歳半〜小学校卒業まで |
認定資格 | ー |
生徒数 | 200人以上 |
使用言語
ビージービースクールでは、「日本語」と「英語」の両方で各科目の授業を行うバイリンガル教育を導入しています。
学費
ビージービースクールは2023年7月現在、公式サイトに学費についての掲載はしておりません。
卒業後の進路
ビージービースクールに通う児童のほとんどは、中学受験を希望しています。沖縄県内の中学校や他県のインターナショナルスクールの他、難関校であるラ・サール学園や青雲中学校への進学実績があります。
学校生活の様子
ビージービースクールでは、以下のように年齢別にクラス分けをしています。
クラス | 年齢 | カリキュラムの内容(目標) |
Toddler Class(タドラークラス) | 1.5歳〜 | 読み聞かせやお絵かき など |
Pre-school Class(プリスクールクラス) | 2.5〜3.5歳 | 50音(ひらがな、カタカナ)や英語の読み書き動植物の図鑑を見る、俳句 など |
Pre-k Class • Pre-k Advance Class(プリキンダークラス・プリキンダーアドバンスクラス) | 3.5〜5歳 | ABCの順に書く、英語の算数絵本を読む、歌う、百人一首図形の理解 など |
Kindergarten Class(キンダーガーテンクラス) | 5〜6歳 | 小学校クラスの準備・英語での国・算・理・社・日本語の国語の授業 など |
Elementary Class(小学生クラス) | 7〜12歳 | ・国・算・理・社の授業(ネイティブスピーカーの教師による英語の授業と、日本人教師による日本語の授業の両方を行います)・放課後に個人対応のアフタースクールあり |
また夏期には小学1〜3年生の外部生を対象にしたサマースクールを開講し、英語学習やアクティビティーを行っています。
おすすめポイント
ビージービースクールのおすすめポイントは、日本語と英語の両方で主要科目を学習させるバイリンガル教育です。英語だけでなく、日本語の学力も伸ばせる教育スタイルが強みです。
ワールド・ミッション・クリスチャンスクール
ここでは、ワールド・ミッション・クリスチャンスクールがどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
順番に見ていきましょう。
基本情報
学校名 | ワールド・ミッション・クリスチャンスクール |
所在地 | 沖縄県中頭郡中城村南上原568 |
電話番号 | 098-895-6670 |
公式サイト | http://school.owmcs.net/ |
対象年齢 | 6歳〜高校卒業まで |
認定資格 | ACSI |
生徒数 | 不明 |
なお、ワールド・ミッション・クリスチャンスクールは教会付属のキリスト教系インターナショナルスクールです。
使用言語
ワールド・ミッション・クリスチャンスクールは「英語」と「日本語」で授業を行うバイリンガル教育を導入しています。国際社会を構築する7つの分野、宗教・家庭・教育・政治・経済・芸術・メディアで活躍する人材の育成に努めています。
学費
ワールド・ミッション・クリスチャンスクールは2023年7月現在、公式サイトに学費についての掲載はしておりません。
卒業後の進路
ワールド・ミッション・クリスチャンスクールの卒業生は、国内外のキリスト教の大学に進学する人が多いようです。例えば日本の大学では東京基督教大学・沖縄国際大学、海外の大学ではChristian Heritage College(オーストラリア)・Family of Faith College (アメリカ)に進学した実績があります。
学校生活の様子
ワールド・ミッション・クリスチャンスクールでは、アメリカのabekaの学習プログラムを取り入れています。
英語でのイマージョン教育(英語を多用する環境での教育)を行っていますが、国語と算数・数学については日本人教師が日本語で教えます。
また「音楽は礼拝に欠かせないもの」という観点から音楽教育に力を入れており、学校のイベントや週2回のチャペルタイムでは生徒が楽器を演奏します。
おすすめポイント
ワールド・ミッション・クリスチャンスクールのおすすめポイントは、英語と日本語両方を身につけることができるバイリンガル教育です。また教会附属の小中高一貫校なので、教育理念が一致している家庭にとって最適な教育環境が整っています。
ニューライフアカデミー
ここでは、ニューライフアカデミーがどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
順番に見ていきましょう。
基本情報
学校名 | ニューライフアカデミー |
所在地 | 沖縄県中頭郡中城村登又134-1 |
電話番号 | 098-870-3893 |
公式サイト | https://nlajp.weebly.com/ |
対象年齢 | 2歳〜高校卒業まで |
認定資格※ | ー |
生徒数 | 不明 |
なお、ニューライフアカデミーはキリスト教のインターナショナルスクールです。
※ニューライフアカデミーをACSI認定校と記載しているサイトもありますが、公式サイトのどこにも記載がないため、ここでは「ー」としています。
使用言語
学校で使う言語は「英語」のみです。
学費
ニューライフアカデミーの2023年度の学費は以下のとおりです。
適正テスト代 | 登録費 | 年間授業料 |
6,655円 | 36,300円 | 844,029円 |
※授業料の兄弟割引あり。
卒業後の進路
ニューライフアカデミーの卒業後の進路については公式サイトでは明らかにしていませんが、「学力が高くて子供達も楽しく勉強できていると評判」との口コミがあったことと、クリスチャンスクールであることを考えると、ミッション系の大学に進む卒業生が多いと推測されます。
学校生活の様子
ニューライフアカデミーでは、聖書の世界観に基づいて作られたBJU Pressという教材を使ってほとんどの授業が進められますが、国語のみ公立校と同じ教科書を使用します。
早朝と放課後に、別料金で個別に補習ができる制度を設けています。
おすすめポイント
ニューライフアカデミーのおすすめポイントは費用面です。まず、高額な入学金がかからないので他のインターナショナルスクールと比べて初期費用が抑えられます。また、兄弟が入学した場合の授業料を割引する制度があるのも良い点です。
沖縄アミークスインターナショナルスクール
ここでは、沖縄アミークスインターナショナルスクールがどのような学校なのか、下記の項目ごとにわかりやすく説明します。
- 基本情報
- 使用言語
- 学費
- 卒業後の進路
- 学校生活の様子
- おすすめポイント
順番に見ていきましょう。
基本情報
学校名 | 沖縄アミークスインターナショナルスクール |
所在地 | 沖縄県うるま市字栄野比1212-1 |
電話番号 | 098-979-4711 |
公式サイト | https://www.amicus.ed.jp/ |
対象年齢 | 4歳〜中学校卒業まで |
カリキュラム | 学習指導要綱(一条校) |
生徒数 | 小学校:352人 中学校:124人(ともに2022年5月時点)幼稚園は不明 |
使用言語
沖縄アミークスインターナショナルスクールは「英語」と「日本語」を使い、日本の教育カリキュラムである学習指導要領に沿って授業を進める一条校です。
(一条校とは、学校教育法第1条に規定する、文部科学省に認められた日本の学校のことです。一条校の中学校を卒業することで、日本の中学校の卒業認定資格が取得できるため、スムーズに日本の高校へ進学できます。)
基本的には、国語と社会の一部以外は英語で授業が行われます。
学費
沖縄アミークスインターナショナルスクールの2023年度の学費は以下のとおりです。
入学金 | 年間授業料 | 年間教材費 | 年間施設費 | 年間厚生費 | |
幼稚園 | 250,000円 | 498,000円 | 87,000円 | 110,000円 | 15,000円 |
小学校 | 639,600円 | 97,000円 | |||
中学校 | 699,600円 |
卒業後の進路
沖縄アミークスインターナショナルスクールの中学校を卒業した生徒の大半が、日本の高校に進学します。中には早稲田大学本庄高等学院といった県外の難関校や、東京都立国際高等学校の「国際バカロレアコース」など国際認定を目指す高校に進学した卒業生もいます。また数は少ないですが、海外の高校への進学実績もいくつかあります。
学校生活の様子
沖縄アミークスインターナショナルスクールでは幼稚園の段階から、英語と日本語それぞれの言語でのアクティビティを行います。それにより幼児は自然と2つの言語を学び、小学校に進む準備を整えることができます。
小学校からは学習指導要領に沿った英語イマージョン教育が始まります。基本は文部科学省検定済教科書を用いて授業を進行し、補足資料としてアメリカやシンガポールの教材を使った指導をしています。
放課後はスポーツ系・文化系から選べるさまざまなキッズ/ジュニアクラブ(放課後課外活動)を通じて、心身の成長を育みます。
中学校に進学すると、生徒は将来の目標を定めながら、国際社会で活躍する力をつけ、高校受験に向けた準備をします。
学校は生徒に一人一台MacBook Airを導入し、デジタル技術の成長を促すとともに、ICT教育による学習の効率化を助けます。また希望者は、授業が終わった後に「放課後学習クラブ」にて自主学習に勤しむことができます。
おすすめポイント
沖縄アミークスインターナショナルスクールのおすすめポイントは一条校であることです。日本の学習指導要領に沿って、英語イマージョン教育が受けられる環境は他校にはありません。
英語力を身につけながら、卒業時には日本の中学校の卒業認定資格を取得できるのは大変魅力的です。
インターナショナルスクール選びのポイント
インターナショナルスクールを選ぶ際に、押さえておきたいポイントを3つ提示します。
- 希望に沿うカリキュラムはあるか
- 日本語の学習レベルはどうか
- 何歳まで通うか
それぞれのポイントの詳細について解説します。
希望に沿うカリキュラムはあるか
インターナショナルスクールは、学校によって獲得できる卒業認定資格が異なりますので、希望する進路によって選択肢が変わってきます。
例えば、子どもが将来的に日本の大学に進学を考えているとします。しかし、日本の卒業認定がもらえないカリキュラムのスクールを選んでしまった場合、卒業後に希望する大学に進学できなかったという事態が起こり得るのです。
国内と海外のどちらも進学の選択肢に入れたいのなら、世界的に認められ日本でも導入を促進されている、国際バカロレア(IB)資格が取得できる学校などがおすすめです。
進学させたい学校のカリキュラムや卒業時に取得できる認定資格が、子どもの将来のビジョンに沿ったものかどうか確認しましょう。
日本語の学習レベルはどうか
子どもを幼少期からインターナショナルスクールに通わせる場合、周りの日本人の子どもよりも日本語能力が劣ってしまう可能性について考えておいた方が良いでしょう。
多くのインターナショナルスクールでは学校内での公用語を英語としているため、日本語を使用するのは一部の科目と帰宅後に限定されます。
当然、すべての時間を日本語で過ごす子どもたちとは差が出てくるでしょう。また日本の慣習とは違った異国の文化に触れながら学校生活を送るため、日本の学校に移った際に周りに馴染めなかったという保護者の口コミも見かけます。
ただ、将来的に国際社会で活躍することを目標とするなら、長い目で見れば日本での言語や慣習の微妙な違いによる違和感など、一過性のものに過ぎないという考え方もできます。その場合は、保護者が子どもの精神面をしっかりサポートしてあげる体制が不可欠です。
何歳まで通うか
インターナショナルスクールには、小学生までの幼児・児童を対象としたスクールや小中高一貫校など、さまざまな対象年齢の学校があります。インターナショナルスクールへの進学を検討する際には、通わせる「目的」をはっきりさせてからスクールを探すと良いでしょう。
例えば、「小学校から始まる英語の授業に備えるために通学させたい」という目的であれば、プリスクールのみで十分なはずです。
逆に、将来の海外の大学進学や国際的なキャリアが目的であれば、中学校や高校まで一貫のコースを視野に入れて、学校を探した方が良いでしょう。
よくある質問
ここでは沖縄のインターナショナルスクールに関連した、よくある質問についてまとめました。
沖縄のインターナショナルスクールの補助金は?
沖縄のインターナショナルスクールでも、補助金が受け取れる幼稚園や学校があります。
まずは幼稚園・保育所についてですが、インターナショナルスクールの幼児教育施設は認可外である場合がほとんどです。認可外保育施設の場合は無償となる上限額が定められており、0〜2歳は月額42,000円までの利用料が無償(両親の収入条件あり)、3〜5歳は月額37,000円までが無償の対象です。
小学校・中学校については、公立の学校は無償化されていますが、私立学校やインターナショナルスクールは残念ながら無償化対象外です。
高校については、文部科学省の定めるインターナショナルスクールのみ高等学校等就学支援金制度の対象となり、年額118,800~297,000円(世帯年収により金額が異なる)の支援金を受け取れます。沖縄では唯一、沖縄クリスチャンスクールインターナショナル(高等部の第2〜4学年)のみが対象となっています。
インターナショナルスクールに行くメリットは?
インターナショナルスクールに行くメリットとして、まず挙げられるのが「英語力を高めることができる」点です。インターナショナルスクールで英語を多用する環境に身を置くことで、必然的に英語での読解力や表現力を高めることができます。また、多くのインターナショナルスクールではさまざまな国籍の先生や生徒が在籍しています。日常的に多種多様な文化や思想に触れることで、国際的な視野を育むことができるようになります。
それから、取得できる卒業認定資格によっては、海外の大学の入学資格が得られるのも嬉しいポイントです。特に国際バカロレア(IB)資格は近年、日本でもIB入試を取り入れる大学が増えており、取得すれば国内外の大学進学を有利にしてくれるでしょう。
まとめ
国際色豊かな地域性を活かした、沖縄のインターナショナルスクール。そのグローバルな環境ゆえに、教育方針や学習カリキュラム、宗教的な思想は学校によってさまざまです。沖縄でお子様に国際教育を受けさせたいと考えているなら、ぜひ一度現地に赴き、学校見学に行ってみることをおすすめします。
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