アオバジャパン・インターナショナルスクールとは?評判や学費などを徹底解説

東京都内に複数のキャンパスを持つインターナショナルスクール、「アオバジャパン・インターナショナルスクール」。

お子様に、都内で英語教育を受けさせたいと考えているなら、進学の候補に入れる方も多いでしょう。

どんな学習カリキュラムで、どの程度学費がかかる学校なのか、気になるのではないでしょうか。

この記事では、アオバジャパン・インターナショナルのことがよくわかる、詳細情報をまとめました。お子様の進学先を考える際に、参考にしてみてください。

※2023年7月時点での情報です。

目次

アオバジャパン・インターナショナルスクールとは

アオバジャパン・インターナショナルスクールは生後18ヶ月〜高校卒業までの子どもたちを対象とした、東京都内のインターナショナルスクールで、3つのキャンパスに分かれています。

基本情報は以下の通りです。

設立1976年
住所光が丘キャンパス:東京都練馬区光が丘7-5-1目黒キャンパス:東京都目黒区青葉台2-11-5文京キャンパス:東京都文京区本駒込6-18-23
電話番号光が丘キャンパス:03-4578-8832目黒キャンパス:03-4520-2313文京キャンパス:03-4560-3422
対象年齢光が丘キャンパス:3〜15歳(K3〜5、G1〜9)目黒キャンパス:生後18ヶ月〜6歳(K2〜5)文京キャンパス:16〜18歳(G10〜12)
公式サイトhttps://www.japaninternationalschool.com/
評価認定国際バカロレア(IB)・CIS・NEASC

また、本校だけでなく、東京都内で1〜5歳児を対象として運営している「アオバジャパン・バイリンガルプリスクール」でも、国際的な卒業認定資格が取得できる国際バカロレア(IB)プログラムを受けられる体制が整っています。

2023年7月現在、アオバグループの中の国際バカロレア認定校数は9校となっており、日本最多の認定校数を誇ります。

(国際バカロレアについては、後述の【アオバジャパン・インターナショナルスクールの3つの特徴】をご参照ください)

プリスクールの詳細は、キャンパス数が多いため、下記の表にまとめました。

スクロールできます
キャンパス住所電話番号国際バカロレア認定校
芝浦キャンパス東京都港区芝浦4-12-3CANAL GATE SHIBAURA 1F03-6809-5664
早稲田キャンパス東京都新宿区高田馬場1-14-8千代田ビル2号館03-6385-2818
晴海キャンパス東京都中央区晴海1-8-2晴海トリトンスクエア2F03-6228-1811
三鷹キャンパス東京都三鷹市下連雀4-15-410422-29-8977
中野キャンパス東京都中野区南台3-6-17 クリスタルコート88内 イマス中野南台2F03-6380-3218
サマーヒルインターナショナルスクール(※グループ校)東京都港区元麻布2-13-803-3453-0811
下目黒キャンパス東京都目黒区下目黒5-29-603-5734-1640申請中(2023年7月現在)
用賀キャンパス東京都世田谷区上用賀2-4-18コリーヌ馬事公苑A棟3F03-6413-6150申請予定(2023年7月現在)

アオバジャパン・インターナショナルスクールの3つの特徴

アオバジャパン・インターナショナルスクールの特徴については、以下の3つが挙げられます。

・国内外の大学に進学できる
・国際的な視野をもつ人間の育成を目指す
・入学条件が緩め


順番に見ていきましょう。

国内外の大学に進学できる

アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、教育カリキュラムに国際バカロレア(IB)プログラムを導入しています。

国際バカロレアとは、文部科学省が導入を推進している国際的な卒業認定資格です。

IBプログラムの高校卒業認定資格にあたる「ディプロマ」は世界で広く評価されており、そのスコアによっては海外の一流大学への入学も可能になると言われています。

元々は海外への大学進学に有利な資格でしたが、近年日本でも入学試験にIBを取り入れる大学が増えています。

また、アオバジャパン・インターナショナルスクールは、国際的な教育評価団体であるCISとNEASCから認定を受けています。

CISやNEASCの認定校のカリキュラムを12年間受講した生徒は、日本の高校卒業認定資格を取得できることが文部科学省で定められています。

つまり、小学校〜高校に当たる期間、アオバジャパン・インターナショナルスクールに通学していた生徒は、日本の大学に進学することができるので、志望校がIBを入学資格と認めていなくても問題ありません。

海外の大学のみ進学できるインターナショナルスクールも多い中、アオバジャパン・インターナショナルスクールの日本の大学への進学もしやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。

国際的な視野をもつ人間の育成を目指す

アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、生徒がIBプログラムの基盤にある「IB学習者像」に合致する人間に育つよう指導を行います。

IB学習者像とは、下記の10の人間性を持つ人物のことを指します。

・探究する人
・知識のある人
・考える人
・コミュニケーションができる人
・信念をもつ人
・心を開く人
・思いやりのある人
・挑戦する人
・バランスのとれた人
・振り返りができる人


アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、このIB学習者像が示す人間性を重視することで、国際的な視野を持ち、リーダーシップを発揮する人間の育成を目指しています。

入学条件が緩め

アオバジャパン・インターナショナルスクールは、受験時の子どもの英語力が高くなくとも入学できる可能性のあるインターナショナルスクールです。

一般的なインターナショナルスクールでは、子どもと保護者が高い英語力を持っていることが入学の条件とされている場合が多々あります。

しかし、アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、幼稚園課程の子どもの英語能力は不問で、それ以降の学年は一定ライン以上の英語力を求められますが、G8までは別途EAL(英語の補習授業)を受講する形で対応できるとしています。

ただし、保護者については、両親のうちどちらか学校関係者とコミュニケーションを取れる程度の英語力を持っている必要があります。

アオバジャパン・インターナショナルスクールのカリキュラム

アオバジャパン・インターナショナルスクールの教育カリキュラムについて、学部ごとにまとめました。

幼・初等部教育

生後18ヶ月〜6歳の幼児教育クラスでは、遊びを通して社会性や思考力、コミュニケーション力、身体的および自己管理スキルを身につけます。

小学1〜6年生にあたる初等部では、自ら疑問に感じたことを探究しつつ、6つの課題(自主自律・因縁・意思表現・万象究理・社会寄与・共存共生)について学習します。

初等部教育の最後には、集大成として「PYPエキシビション」という、児童が自分で探究したことを発表するプロジェクトが開催されます。

児童は教師や他の児童と一緒に学習活動を行い、自分たちの行動が地域社会にどのような影響を与えることができるかを知ることができます。

中等部教育

中学1〜3年にあたる中等部では、グローバルリーダーシップや起業家精神などを学びます。

グローバル育成のため、コミュニケーションスキルや問題解決力の育成に努めています。

また、将来選択することになる高等部のコースを生徒自身で選んでいけるよう、中学部のうちに準備指導を行います。

高等部教育

高等部教育では、まず10年生(日本の高校1年生にあたる学年)で準備プログラムをおこない、11年生で2種類あるプログラムのうち1つを選択する流れで進められます。

10年生の準備プログラムでは、学生アドバイザリープログラム(生徒の精神的な安定、大学とキャリアの選択肢、および学習戦略をサポート)・学際的な学習ユニット(研究プロジェクト成功にあたって必要な能力を養う)・規律プログラム(専門分野の深い知識の取得)という3つのフレームワークでカリキュラムが行われます。

11年生からは、「The Aoba Inquiry Cycle(AIC /アオバ探究学習サイクル)」と「Structured Team Learning(STL / チーム構築型学習)」のどちらかを選択し、より専門的な内容を学びます。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの学校生活について

アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、時代に沿ったコンピューターサイエンスやデジタルデザインなどのテクノロジー科目を学習する機会を設けています。

また授業でも積極的にテクノロジーツールを活用しています。生徒はiPadやMacBookを使用し、教室で導入している電子黒板に内容をミラーリングできるようにするなど、時代の先端をいく学習環境を整えています。

平日の放課後(15:30~16:45まで)には、アフタースクールプログラムを実施しています。部活のようなもので、スポーツ系からクリエイティブ系までさまざまなクラブ活動が行われており、外部生も参加できるようになっています。

週末と長期休暇には、幼・初等部向けに、初心者と上級者の両方を対象とした英語プログラム「ALA」が開催されています。

従来の学習スタイルとは異なり、対話を定期的に行う内容で、効果的に楽しく英語スキルを向上させることができます。

夏休みには在校生向けのサマースクールが行われます。またサマースクールとは別に、外部生も参加可能なサマーキャンプも行っています。

登下校にはスクールバスを利用することができます。

東京の中心部に8つのバス路線が運行しており、各バスにはバスアテンダントが同乗します。主に幼・初等部が対象ですが、空き状況によっては中学生も利用できます。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの学費

アオバジャパン・インターナショナルスクールを受験・進学した場合にかかる費用について、下記の表にまとめました。
なお、記載されている金額は2023年度のものであり、最新情報や詳細等は直接スクールへお問い合わせください。

入学時の学費

費用
出願費⽤25,000円
入学金320,000円
施設設備開発費320,000円

年間学費

費用
年間授業料K2K3〜5G1〜5G6〜121,800,000円2,000,000円2,200,000円2,500,000円
施設設備維持費200,000円
ファミリー・コミュニティ会費12,500円
卒業費⽤K5のみG12のみ54,000円152,000円
サポート費⽤485,000円

※兄弟姉妹の授業料割引制度があり、第二子は年間授業料の10%、第三子以降は年間授業料の15%が割引されます。

給⾷費・DP試験費⽤

費用
給⾷費(選択制)K2〜5G1〜9144,000円165,000円
バス費(選択制)片道往復216,000円350,000円
DP試験費⽤G12のDP該当生のみ100,000円

アオバジャパン・インターナショナルスクールの受験内容

ここではアオバジャパン・インターナショナルスクールの受験内容について、

・試験内容
・出願条件
・入学までの流れ


の3点に分けて解説していきます。

試験内容

書類選考に通過した後、面接試験と数学・言語の筆記試験を実施します。(幼児クラスは面接のみ)

面接試験は子どもと保護者を対象に行います。

子どもには、学校生活での楽しみは何か、アオバジャパン・インターナショナルスクールに何を期待するのかなどの質問をします。

保護者には、子どもに国際教育を受けさせる理由などを尋ねます。

筆記試験は子どもの学習レベルや英語力を確認する意味合いでのテストになります。

合否については、子どもが入学前にしてきた学習に対する理解度や、学習・言語に関してサポートの必要があるかどうかを確認した上で決定されます。

出願条件

初等部以降は国語以外のすべての授業が英語で行われるため、その環境に耐えられる十分な英語力が必要です。

英語力が不足する場合は、英語の補習プログラムであるEALサポートプログラムを受ける前提で入学が可能になります。

また、両親のどちらかが学校関係者と英語でコミュニケーションできることが求められます。

入学までの流れ

4月入学の場合、通常は11〜12月に入学願書を提出します。

1月に書類審査が行われ、2月に面接と筆記試験が行われ、3月上旬に合否が通知される流れです。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの進学実績

アオバジャパン・インターナショナルスクールの卒業生は、国際バカロレア資格や培った英語力を活かして国内外のさまざまな大学に進学しています。

海外の大学の進学先は北アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなど幅広く、カーネギーメロン大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンなどの超難関校の実績も多く見受けられます。

日本の大学への進学実績も慶應義塾大学、早稲田大学、 国際基督教大学(ICU)、上智大学といった華々しいものとなっています。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの口コミ評判

アオバジャパン・インターナショナルスクールの口コミをインターネットで検索すると、「英語が話せるようにならない」という声が散見されます。

「幼稚園は日本語ばかり」「小学校では先生は英語だが生徒は日本語」といった学習環境を指摘する口コミが多く、英語を流暢に話せる子どもに育つことを望むのであれば、家庭でのバックアップが必要になる可能性があります。

ただ、学校の近所に住む方からの「帰りに駅に向かうお子様達から聞こえてくる会話は英語で、日本語では話していない」という口コミもあり、キャンパスや学年によって違うのかもしれません。

入学を検討する際には、可能な限り学校見学をして現場の雰囲気に触れ、イメージ通りのスクールかどうかを確かめてから判断することをおすすめします。

アオバジャパン・インターナショナルスクールが向いているケース

アオバジャパン・インターナショナルスクールは、幼少期から高校まで国際バカロレアの教育を一貫して学ばせたいご家庭に向いています。

IBプログラムの高等部卒業時に得られる認定資格「ディプロマ」は、特に海外の大学から高く評価されており、早くからグローバルな大学進学を視野に入れた教育をしたいご家庭にはうってつけです。

ただし、英語力の向上を重視している場合は注意が必要です。

インターネット上の口コミでは「英語力がつかない」といった声が多いため、実際にキャンパスへ足を運んだり、知人に話を聞ける在校生・卒業生の親御様がいないか探してみたりするなど、できる限り事前に調査することをおすすめします。

逆に「日本語を大切にする文化」といった口コミもあり、日本語の教育が最優先で英語も話せた方が良い、という考えであれば問題ないかと思います。

アオバジャパン・インターナショナルスクールに関するよくある質問【Q&A】

ここでは、アオバジャパン・インターナショナルスクールに関連した、よくある質問4点について解説します。

・アオバジャパン・インターナショナルスクールの偏差値はどのくらいですか?
・アオバジャパン・インターナショナルスクールは何歳から入学できますか?
・アオバジャパン・インターナショナルスクールでサマースクールはありますか?
・アオバジャパン・インターナショナルスクールの倍率はどのくらいですか?

順番に見ていきましょう。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの偏差値はどのくらいですか?

アオバジャパン・インターナショナルスクールの具体的な偏差値はデータがないため不明です。

ただ、国際バカロレア認定校である点や、難関大学への進学実績が多数ある点から、高等部の偏差値はかなり高いと推測できます。

アオバジャパン・インターナショナルスクールは何歳から入学できますか?

アオバジャパン・インターナショナルスクールは生後18ヶ月〜18歳を対象としている一貫校です。

ちなみに生後18ヶ月から入学できるのは目黒キャンパスのみで、光が丘キャンパスは3歳からの受け入れになります。

アオバジャパン・インターナショナルスクールでサマースクールはありますか?

アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、在校生向けのサマースクールが夏休み中に開催されます。

サマースクールとは別にサマーキャンプもあり、こちらは外部生も参加可能です。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの倍率はどのくらいですか?

アオバジャパン・インターナショナルスクールの倍率は公式で公開されていないため、不明です。

募集条件がほとんどない点や口コミから、インターナショナルスクールの中では比較的合格しやすいと思われます。

まとめ

アオバジャパン・インターナショナルスクールは、幼児〜高校まで一貫して通えるインターナショナルスクールです。

グループ内のキャンパスのうち、9校が国際バカロレア(IB)認定校で、海外の大学進学に有利な国際バカロレア資格の取得が目指せます。

IB学習者像が示す人間性を重視し、国際的な視野を持つ人間の育成に努めています。

お子様の目指す進路に合ったスクールかどうか、また学費を継続して支払えるかどうかを確認したうえで、ご家庭で入学を検討してみてはいかがでしょうか。

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